プロジェクト更新情報

春休みデザインセミナー岩田直樹先生講評
春休みデザインセミナーで講師をしていただいた岩田直樹先生によるポスター作品の講評を掲載させていただきます。

春休みデザインセミナーも、ついに最終日。
「みなさん、必ず作品を時間に間に合わせて完成させること」
と約束して、それぞれが制作に入りました。

終了1時間前。
しめきり時間。さて、間に合うか…。
早いグループは、1時間前に完成させてきました。
続々と、学生たちがコンピュータ室から戻ってきます。
一番最後の人は、明石高専の先生でした。

みんな、きっちり間に合わせてきた、すごいぞ!

そしてもっとボクを驚かせた&喜ばせたのは、作品のクオリティ!
建築学科や、機械工学科、電気情報工学科といった、
グラフィック・デザインと全く違う分野の学生たちが、
プロ顔負けの作品を次々完成させてきたのです。

そして、学生たちによるプレゼンテーション大会!


この作品がスゴイのは、キャッチコピーが秀逸なところ。「エンジニア・ガール」という言葉は、世に新しい価値観を投げ掛けています!ターゲットも明白で、女子生徒が安心して自分の未来を預けられる。デザインも軽やかで、明石高専の固いイメージを払拭し、見事にブランドイメージを変えました。お見事!



これも面白い!記号的なデザインは、グラフィックの高等テクニックです。卒業後の進路、大学への編入など、若くして成功への道が敷かれていることを、早送りボタンで一目で表しています。こういった手法は、目を引き付け、心に残すというグラフィック本来の役割を見事に果たします。



こちらは未来への希望をうまく表現しています!アイ・ポイント(目の注視点)が的確で、それとキャッチコピーのからみが見事にリンクできています。未来への扉と、道と、次々に押し寄せる写真たちが、見る者のココロをグイグイと引き込む秀逸な出来上がりです。


こちらは学科の特徴を、確実に伝えようとする切り口です。4つの写真にエフェクトをかけているところに「単なる説明写真」とは違う、ドキュメンタリータッチの緊張感を与えています。そしてバラバラになりがちな写真を、黒いタイトルスペースでギュッと締め、明石高専の聡明さをうまく表現しています!


もはやプロも感服です!「スペシャリストへの近道」というキャッチで、誘導灯のグラフィックを使い、学校が成功へ導いてくれることを一目で表現しています。この作品はカラーバリエーションも豊富に作られているので、駅から学校へ導くように貼り付けても面白い。これはスゴイ!



こちらも学校の情報をきっちり伝えようという主旨ですが、横のサブビジュアルを映画のフィルムのように表現したことで、「この先にもメッセージがある」というような含みを持たせています。整頓されたレイアウトでありながら“間”の使い方がかなり秀逸!キャッチに存在感を持たせています。



ターゲット設定が素晴らしい!想定するターゲットがどんな不安を抱えているか、という視点からデザインされた作品です。明石高専のカタイ印象を、楽しげな写真で見事に払拭。落書きのようなノートの端々に“気軽に遊びにおいでよ”といったメッセージが込められています。学生にしか出来ない視点です。



最後は明石高専の先生の作品。校舎の空を広くとることで、「自由・未来・のびのび・可能性」をうまく暗示させています。キャッチコピーを「右肩上がり」としたところに、大人ならではの視点を感じました。こちらも情報をきっちり伝えようという意気込みがあふれています。


驚くべきは、これらをみんな短時間で完成させたということ。
のべ12時間くらいですが、コピーライト、ミーティング、取材、ラフスケッチ、制作を一通り完遂して作品を作るのは、プロのデザイナーでも厳しいものです。
みんな工夫して、確実に完成させた。クオリティーも高い。
ボクは、かなり感動しました!
2009年04月14日投稿者:ソーシャルマーケット推進プロジェクト